クマの出没を受け、魚沼市は1日、自治体の判断で発砲を可能とする「緊急銃猟」を実施し、1頭を駆除した。県によると、緊急銃猟による駆除は県内9例目で、魚沼市では3例目。
市によると、午前11時前、中家の民家敷地内でクマが目撃され、付近の住民から市に通報があった。地元猟友会や市職員らが柿の木の上にクマがいるのを確認。人の生活圏内で危険と判断し、午前11時半前に駆除した。体長は約0・7メートル。
1日は市議会12月定例会本会議で市長、副市長、部長は議会に出席し担当課長も不在だった。午前11時ごろに市長に状況を報告した上で、緊急銃猟に関する専決処分の権限を委譲されていた担当係長が許可した。
市は緊急銃猟の実施を市ホームページで公表したが、2例目に続いて報道発表をしなかった。市生活環境課は「初回は県内初で必要と判断したが、全国でも事例が増え珍しくない」とし、今後もホームページのみの公表とするとしている。



