東京高等裁判所が入る合同庁舎
東京高等裁判所が入る合同庁舎

 上越市で2023年、知人男性を殺害し現金入りのバッグを奪ったとして、強盗殺人罪などに問われ新潟地裁で無期懲役の判決を受けた長野県上田市の無職の被告の男(72)の控訴審初公判が15日、東京高裁(家令和典裁判長)であった。弁護側は有期刑が妥当だと主張。検察側は控訴棄却を求めて結審した。判決は8月7日。

 弁護側は一審同様、殺人罪と窃盗罪にとどまり、無期懲役は重すぎると訴えた。被告人質問で被告は、被害者や遺族への思いを聞かれ「申し訳ない気持ちでいっぱい」などと答えた。

 一審新潟地裁判決では、殺害後に奪った金を借金や家賃の支払いに充てていたことから、暴行時に財物を奪う意思があったと認定した。被告は23...

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