前長岡市長の森民夫氏(72)が、次期衆院選に新潟5区から無所属で立候補することが21日、分かった。26日に記者会見を開き正式表明する。元知事で前回衆院選に5区から出馬し初当選した自民党現職の泉田裕彦氏(58)、前知事で事実上の野党統一候補である新人の米山隆一氏(53)も出馬予定で、首長経験者による三つどもえの争いとなる公算だ。
森氏は長岡市長の5期目を任期途中で辞職し、2016年10月の知事選に立候補し落選した。その後は筑波大学客員教授や地方自治に関する研究会の代表などを務めてきた。今年に入り、長岡市を中心に市長時代の支持者や政治関係者らとの面会を重ね、周囲から出馬を取り沙汰されてきた。
関係者によると、森氏は5区内で有権者の声を聞いて回る中で一定の手応えを得て立候補を決めたとみられる。地方の実情に応じた政策づくりなどを訴える方針。16年の知事選は無所属で出馬し、自民、公明両党の推薦を受けたが、今回は政党の推薦を求めない意向だ。
森氏は新潟日報社の取材に「今は何も言えないが、正式に決めたら有権者に考えを伝えたい」と述べた。
森氏は長岡市出身で東大卒。旧建設省の官僚を経て1999年、長岡市長に初当選した。2009年~16年には全国市長会長を務めた。