信号無視の車によって娘を失った波多野暁生さんによる警察官ら向けの講演会=新潟市西区
信号無視の車によって娘を失った波多野暁生さんによる警察官ら向けの講演会=新潟市西区

 信号無視の車によって小学生の娘=当時(11)=を亡くした東京都の税理士、波多野暁生さんが、新潟市西区の県警察学校で講演した。波多野さんは県警交通部の捜査員や、検察関係者ら計約150人を前に「捜査を尽くしてもらうことが、最大の被害者支援だ」と強調。悪質な運転の場合は、重罪である自動車運転処罰法の「危険運転」での立件を視野に入れてほしいと訴えた。

 波多野さんは2020年、都内で娘と共に横断歩道を渡っていたところ、赤信号を無視した車にはねられた。娘を亡くし、自身も重傷を負った。

 波多野さんは罪が重いが、立件も難しいケースがある危険運転致死傷罪の適用を検察に求め続け、最終的に訴えが通った。運転手は後...

残り223文字(全文:523文字)