能面や舞台の構造、装束などを能楽師が紹介した講座=佐渡市中興
能面や舞台の構造、装束などを能楽師が紹介した講座=佐渡市中興

 観世流能楽師で重要無形文化財総合指定保持者の松木千俊(ちとし)さん(63)による公開講座が佐渡市中興の金井能楽堂で開かれた。市民ら約20人が参加し、能面や舞台の構造、装束などの雑学を通して能のいろはを学んだ。

 さまざまな視点から能に親しんでもらおうと、「佐渡の能を識(し)る会」が主催。11月の講座では、演者が舞台の柱を目印にして距離感をつかんでいることや鼓の打ち方などが紹介された。

 松木さんは、ずらりと並んだ17の能面について解説。「般若」の面を示し「能面は無表情の例えに使われるが、実は角度によって全く違う表情を持つ。顎が出ると志村けんさんのギャグ『アイーン』のように滑稽になってしまう」など...

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