科学的な視点を生かし三条鍛冶の振興に貢献した岩崎重義さん(遺族提供)
科学的な視点を生かし三条鍛冶の振興に貢献した岩崎重義さん(遺族提供)

 三条鍛冶随一の職人として知られた岩崎重義さん=三条市=が16日、肺炎のため93歳で亡くなった。勘や経験に基づいていた鍛冶の世界で科学的な視点を重視しつつ、伝統技術を広く伝える役割を担った。交流のあった人たちは、ものづくりに対する実直な姿勢をしのんだ。

 岩崎さんは三条高校卒業後、冶金(やきん)学者だった父・航介氏の設立した三条製作所で刃物鍛冶に従事。顕微鏡による金属組織の分析など、父の持ち込んだ科学的な手法を重んじながら、熱した金属をたたいて鍛えた。

 岩崎さんの弟子で...

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