ぜんそくや花粉症などの「慢性炎症」の原因物質を解明した平原潔教授=千葉県千葉市
ぜんそくや花粉症などの「慢性炎症」の原因物質を解明した平原潔教授=千葉県千葉市

 千葉大学大学院医学研究院の平原潔教授(49)(免疫発生学)=上越市出身、新潟大学医学部卒=が研究の中心を担った千葉大や新潟大などの共同チームは、ぜんそくや関節リウマチなどの「慢性炎症」を引き起こす原因物質を特定した。平原教授は「治療が難しい慢性炎症という病気本体に一歩近づいた。5年から10年で新薬開発につながるように研究を進めたい」と意気込む。

 今回の研究では、「HLF」と呼ばれるタンパク質が、病原体などを攻撃する役割の免疫細胞に肺や腸にとどまるよう働きかけ、炎症反応を持続させていることを明らかにした。研究論文は昨年12月、米科学雑誌「サイエンス」に掲載された。

 慢性炎症とは、体の組織で弱い炎症反応が続く状態で...

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