【2026/02/23】

 「今日は積もったよ」。家族から届いた雪景色の写真を、冷房の効いたオフィスでヒジャブ(イスラム教徒の女性が髪を覆うスカーフ)をかぶった同僚たちに見せると、「きれい」と目を輝かせます。南国で暮らす彼女たちにとって、銀世界は憧れのようです。そんな光景も恒例となった、3度目の雪のない冬を迎えています。

 私は現在、マレーシアの首都クアラルンプールで働いています。多国籍な職場では、厳しく成績を求められ、目標達成のためにあえぐ日々。しかし一歩外に出れば、そこは南国特有のゆるやかさに満ちた世界が広がっています。

 座席指定のチケットを買った高速バスが、時間になっても来るかどうかわからな...

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