
日本-オランダ 後半、同点に追い付き大喜びの小川(右)。左は鎌田=ダラス(共同)
「次は俺がやる」。4年前は画面越しに見た夢のピッチに立ち、有言実行を果たした。サッカーワールドカップ(W杯)オランダ戦の土壇場で、日本代表の小川航基(28)が、チームを価値ある引き分けに導くヘディングを見せた。恩師が「抜群」と口をそろえる得点感覚は子どもの頃から。重要な場面で仕事をしてきたストライカーは、ボールがゴールに吸い込まれると、両手を広げ仲間の元へ飛び込んだ。
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横浜市出身で、幼稚園からサッカーを始めた。中学時代は地元の街クラブ、大豆戸(まめど)FCに所属。「テクニックがあり、自分で点を取りにいける選手」。当時コーチだった鈴木清文さん(41)は、小川を初めて見た時の印象を振り返る。
クラブ代表だった黒川大吾さん(50)も「指導しなくても、得点への嗅覚があった」と評する。むちのようにしなる足でボールを蹴り、強烈なシュートを決める姿は「1人だけ違った」と語る。
中2で出場した大会の決勝戦では3得点の大活躍で、チームは神奈川県で優勝を果たした。ヘディングや味方のこぼれ球に詰めるなど、得点バリエーションも豊富だったといい、鈴木さんは「察知力がすごかった」と舌を巻く。
この頃から一目置かれる存在となり、神奈川県の強豪校、桐光学園高でもストライカーとして活躍。高校卒業後にプロ入りし、現在はオランダ1部でプレーする。
前回のカタール大会はメンバー外。日本の敗退後、自身のインスタグラムに「4年後に点を取るのは俺」と決意をつづっていた。同点弾は鎌田大地(29)のゴールという記録になり「もやもやしている」としながらも、...
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