蒸気機関車「C57180」
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最初の引退を間近に控えたC57
「引退まであとわずか」 1946年に製造されたC57180は、69年までの23年間、磐越西線や羽越線を走り続けた。写真は引退直前の69年9月24日に新津駅で撮影
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引退セレモニーでは日の丸を付けた
「日の丸をかかげ」 市民の要望がかない、新津第1小学校で保存されることになった。「保存竣成」の文字と、日の丸を掲げて、ゆっくりと進む(1969年)
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「ごくろうさん」と大勢が集まった
「大勢に見守られて」 煙突からはうっすらと煙が上る。168万キロ以上走ってきた姿をひと目見ようと、大勢の市民が集まった(1969年)。釜の火が落ちるまであとわずか
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手前の軽自動車が小さく見える
「第二の人生へ」 煙突からはもう煙が出ていない。「第二の人生」を送ることになった老兵は何を思う。数十年後に再デビューできるとは想像できなかっただろう(1969年)
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引退後もきちんと手入れされていた
「地道な手入れ」 屋根付きの建物に保存された車体は、定期的に手入れを受けていた。地道な維持管理があったからこそ、再び走ることができたのである(撮影日不明)
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全身のすみずみまで磨かれる
「すみずみまでピカピカに」 運転席橫には「三菱 昭和21年 第513号」のプレートが見える。文字のひとつひとつ、車輪のすみずみまできれいに拭き上げられていく(撮影時不明)
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阿賀野路を行く「ばんえつ物語号」
「長い眠りからの目覚め」 1969年に現役を退いてから約30年の時を経て復活が決まった「貴婦人」は分解され、大宮工場へと運ばれた(1998年3月18日、新津第1小学校)
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大宮工場で再生されるボイラー
「再出発へ準備着々」 大宮工場で解体されたC57180は、ひとつひとつの部品が再生され、組み立てられる。ボイラーが生き返るまであとわずか(1998年12月15日)
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車輪の上に載せられる本体
「動輪との合体」 1年がかりの再生作業も終盤に近づいた。クレーンを使って本体を動輪に載せる。黒光りする巨体がそろりそろりと下りてくる(1999年2月9日)
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復活し回送されてきた「貴婦人」
1998年春から1年に及ぶ再生作業を終え、大宮工場から回送されてきた貴婦人C57180。撮影は1999年3月26日。場所は新津駅構内と思われる。
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出発式には高倉健さんも登場
新津駅で開かれた「SLばんえつ物語号」の出発式。ゲストに俳優の高倉健さんが招かれた。30年ぶりに復活したSLはいざ阿賀野路へ(1999年4月29日撮影)
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阿賀野路を行く「ばんえつ物語号」
新緑の阿賀野路を走る「ばんえつ物語号」。沿線各地で復活を祝う行事が開かれた。町おこしの期待を担って「貴婦人」の奮闘が始まる(1999年5月22日撮影)
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山形新幹線「つばさ」と並ぶ
山形新幹線が新庄まで延長開業した記念イベントでE3系「つばさ」と並んで、新庄駅を出発する「貴婦人」。数百メートル並走したあと陸羽東線の小牛田に向かった(1999年12月11日撮影)
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県都に29年ぶりにSLの煙
1999年に復活後、初めて新潟駅に乗り入れた「貴婦人」。71年8月に「C571」が走って以来、29年ぶりに新潟市にSLの煙がたなびき、往年のファンを喜ばせた(2000年3月14日撮影)
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定期運行前に品川駅に登場
「SLばんえつ物語号」としての定期運行が決まり、首都圏での顔見せのため、品川駅に登場した「貴婦人」。駅構内で体験乗車会を開いて宣伝に一役買った(2001年3月31日撮影)