
新発田市で女性が殺害された事件の判決公判で、無期懲役を言い渡される被告(イラスト・藤井芳則)
殺人や強制わいせつ致傷での有罪を認めながらも、裁判長は「死刑を選択することはできず、無期懲役に処するのが相当」と言い渡した。新潟地裁で18日に開かれた被告の無職男(39)の裁判員裁判。判決に、被告は素早く数度うなずいた。公判では一貫して、事件への関与を否認し続けた被告。表情からは判決をどう受け止めたのか、心中をうかがうことはできなかった。
初公判と同じ灰色の作業着にサンダル履きで入廷した被告。入廷すると傍聴席に目をやり、軽く頭を下げた。
裁判長が冒頭で「主文の前に理由を述べます」と語ると、法廷に緊張が走り、厳しい刑を予想した報道陣の一部がばたばたと席を立つ音が響いた。被告は、わずかに体をこわ...
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