【2021/06/21】
5月下旬、事務所として参加を予定していた大連での事業やイベントが急きょ中止となりました。遼寧省で新型コロナウイルスの新規感染者が確認されたためです。封鎖管理下にある地域では、人の出入りが24時間体制で規制され、各学校を通学禁止とするなどの防疫措置が直ちに講じられたそうです。
思えば北京でも当初、春節の時期に予定していた新潟産米のプロモーション事業が変更になりました。会場である日系スーパーの食品売り場に、感染の疑いがある客が出入りしたことが判明したためです。こちらは3月に予定を変更してようやく開催することができました。
いずれも突然のことで、「こんな間際に!」という思いはありましたが、防疫を最優先するこの国では、私たち外国人を含め、もはや「しょうがないね」といった諦めモードになっているようにも思えます。
中国は昨年来、封鎖式の防疫管理体制によって感染拡大を抑え込んでいます。生活上の行動制限があるとはいえ、このような徹底した対策によって、大規模な拡大には至っていないのが現状です。
ワクチン接種も加速しています。現在1日当たりの国内接種回数は約2千万回、5月末現在で計6億回を超えました。北京でも1回目の接種率が9割に迫る勢いです。接種実績のノウハウから供給体制をさらに効率化させ、年末には国民の80%接種を目指すとしています。
現在北京市内では、マスクを着用して健康アプリを提示すればどこでも行ける状況です。私自身、近く1回目の接種を予定していますが、この国での接種が感染拡大防止につながることに加え、再入国後の隔離免除など、出入国に有利な方向に進んでくれることを期待しています。
新潟市北京事務所長・池田比呂哉