【2020/12/21】

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。中国でも最近では少人数ながら、複数の地域で感染者が発生しています。

 11月には上海で3人の感染が確認されました。今のところ、都市封鎖や全市民へのPCR検査といった大掛かりな対策は取られていませんが、感染者が立ち寄った場所は全て封鎖、消毒され、感染者の子どもが通う学校も即日オンライン授業に切り替えられました。

 ここ北京でもオフィスビルはもちろん、他の施設や建物に入る際にもマスクの着用と健康アプリの提示が義務付けられるなど、「首都防衛」が徹底されています。

 年末までに市内の地下鉄各駅にマスクの自動販売機を設置する計画が発表され、ほぼ全ての駅で敷設が完了しているとのことです。防疫規定により、公共交通機関を利用するにはマスクの着用が義務付けられているのですが、うっかり忘れた乗客のため講じられた措置だそうです。

 そんな中でも市民の消費意欲は旺盛です。ショッピングセンターやレストランはどこへ行っても人、人、人。すっかりにぎわいを取り戻しています。

 その一方で、この冬の感染再拡大に備えた対策として、マスクの備蓄を始める人も出てきていると聞いています。

 残念ながら、多くの国ではクリスマスを例年通り祝える状況にはないようです。都市封鎖などの規制が続く中、赤や緑などのクリスマス色に飾られた北京の街を歩いていると、複雑な気持ちになります。

 現在、新潟市北京事務所では、会員制交流サイト(SNS)での観光PRのライブ動画発信や、春節(旧正月)時期に向けた新潟産米のプロモーションに向け、オンライン、オフラインで関係者と打ち合わせをし、話を詰めているところです。

 厳しい状況が続きますが、今後も「withコロナ」で頑張ってまいります。

新潟市北京事務所長・池田比呂哉