
岡部清さん
農村に生きる人々の喜びや悲しみを詩や随筆で表現してきた新潟県魚沼市の農民詩人、岡部清(おかべ・きよし)さんが8月15日、病気のため魚沼市の小出病院で死去した。92歳。旧守門村(現魚沼市)高倉出身。葬儀・告別式は親族で行った。喪主は長男茂義(しげよし)さん。
守門岳山麓の二分集落に生まれ育ち、農業や木炭作り、出稼ぎで生計を立てる傍ら、戦後の農村で盛んだった青年団運動で詩に出会い創作活動に取り組んだ。1976年、第1詩集「山奥のムラの証言」を発表し、出稼ぎなどで姿を変えていく高度成長期の農村を表現し、高い評価を得た。
2012年刊行の第3詩集「落ち穂ひろい」は優れた自費出版図書に贈られる新潟県の...
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