新潟市内で行われた合同企業説明会=1月、新潟市中央区の朱鷺メッセ
新潟市内で行われた合同企業説明会=1月、新潟市中央区の朱鷺メッセ

 2025年に大学・大学院などを卒業する学生の採用活動が3月1日に解禁される。政府は従来、学生のインターンシップ(就業体験)を採用活動に直結させることを禁じてきたが、23年度からは5日以上実施した場合、学生の情報を採用選考で利用できるなど規則を変更。新潟県内でも導入の動きが出ている。ただ、中小企業が圧倒的に多い新潟県内では、人手の面などから日帰りの説明会が中心となる。インターンシップを開催できる県外の大企業と差が開き、人材流出につながらないかと警戒する声もある。(報道部・笠原萌志)

 1月に新潟市中央区の朱鷺メッセで行われた合同企業説明会。就活生ら約700人を迎え、企業172社が熱心に自社の魅力をアピールした。長岡技術科学大大学院修士1年の男子学生(23)は「世界で指折りの技術力を持つ長岡市の機械メーカーの社員と話ができ、視野が広がった」と声を弾ませた。

▽「満足度の高い就活イベントを」

 社員の生の声...

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