ファンの前でお披露目された、DIY!!とコラボした三条市オリジナルのマンホールふた。費用はクラウドファンディングで募った=10月、三条市

 10月上旬、三条市中心部の屋外交流広場「ステージえんがわ」で、歓声が上がった。人だかりの先にあるのは、カラフルなマンホールのふた。三条市が舞台のアニメーション「Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-」(DIY!!)の登場人物が描かれている。

 アニメ放送3周年を記念し、三条市がコラボマンホールふたの設置を企画。ふるさと納税を用いたクラウドファンディング(CF)で7月中旬に募集を始めたところ、5日間で目標金額の100万円に達した。

 お披露目イベントには、ファンや住民ら約50人が参加した。DIY!!をきっかけに、川崎市から年に10回以上三条市へ通う会社員、小髙伸介(50)は「10年、20年先も、作品と三条を推していきたい」と、感慨深そうに話した。

マンホールお披露目の瞬間、多くのファンがカメラを構えた=10月、三条市
◎DIY!! 三条市を舞台にしたTVアニメ。市内の架空の2校に通う女子高生6人が、家具などを手作りするDIY部での活動を通じて友情を育み、成長していく物語。作中に三条市内の飲食店や景色が多数登場する。2022年10月から12月まで、NST新潟総合テレビなどで放送され、ドラマ化もされた。

 小髙は30年来のアニメファン。冒険や勧善懲悪ものよりも、穏やかな風景や何げない日常にスポットを当てた作品が好きだ。

 例えば、...

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