ひな人形の周りを色鮮やかな絵紙が彩っている「絵紙と小千谷のひいな祭り」=小千谷市城内3
ひな人形の周りを色鮮やかな絵紙が彩っている「絵紙と小千谷のひいな祭り」=小千谷市城内3

 「絵紙(えがみ)」と呼ばれる浮世絵をひな人形の周りに飾る風習を伝える「絵紙と小千谷のひいな祭り」が、新潟県小千谷市内で3月3日まで開かれている。華やかな絵紙が中心街の店舗などを彩り、春の訪れを告げている。

 絵紙の風習は、江戸時代に小千谷縮の商人が土産として浮世絵を持ち帰り、ひな祭りで飾るようになったことが始まりとされる。市民有志でつくる実行委員会が毎年、ひいな祭りを開催し、今年は27カ所で展開している。

 小千谷市城内3の呉服店「山田屋」では、幕末に描かれた源平合戦や歌舞伎を題材にした浮世絵をひな人形と共に展示。社長の久保田和雄さん(84)は「浮世絵は文化や流行を知る手段だった。江戸と小千谷の...

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