サッカーのJ1は今月、今シーズンの全試合を終え、アルビレックス新潟は最下位(20位)で、残念ながら来季はJ2に降格します。今季のアルビの戦いは、かつてオレンジのユニホームを着たOBにはどう映ったのか―。昨季をもって現役を引退し、新潟で5年にわたってプレーした鈴木孝司さん(現横浜F・マリノスのスクールコーチ)と今季を振り返り、来季に向けたエールをもらいました。

◆今季のアルビ、気になったのは…

―お久しぶりです。いまはスクールコーチをしているとうかがっています

そうですね。月曜日から金曜日までスクールがあって、園児から小学・中学生も見ています。サッカーを始めたばかりの子もいますし、中にはうまい子もいるので、本当に幅広く、いろんなことを教えてます。スクールでは、月ごとにテーマがあるので、そのテーマに当てはまるようなメニューを考えています。テーマは例えば、止めること、蹴ること、受けることや守備などです。子供たちが成長できるように、と意識しています。

―充実した日々を送っているようですね

毎日、頭抱えながら練習メニューを考えています。もちろん成功ばっかりじゃないし、「もっとこうすればよかったな」とか、伝え方とかで、色んなところに目を配らなきゃいけないなっていう風に思う日もあります。まだまだだなって。だから今は楽しいというより、必死です。必死でいられること自体が、楽しいということかもしれないですけど。

―お忙しい中かと思いますが、今季の新潟の試合はどのくらい見ていましたか

仕事もありますし、正直そこまで多くは見られていないです。でもYouTubeでハイライトは見ています。シュウ(現湘南の太田修介選手)が決めた開幕戦は現地に行きました。あとはアウェー町田戦も現地にいました。

―今季のアルビはどんなふうに映りましたか

うーん、言葉が難しいっすね。まず前提として、僕はチームのみんなに対してリスペクトを持っているし、みんなが頑張ってるのも分かっているので、誰も批判したくはないのが本音です。

それに映像しか見てないから、何とも言えないんですけど…。ただ、...

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