戦時中の広島を舞台に庶民のささやかな日常や苦楽を表現したアニメーション映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督のトークイベントが3月20日、新潟県佐渡市相川上京町のガシマシネマで開かれた。片渕監督は「代表的な出来事のすき間で人々はどのように生活していたのか。細部を寄せ集めて表現したかった」と作品に込めた思いを語った。

 映画は2016年公開。広島・呉に嫁いだ主人公すずさんが、ひたむきに生きる姿を描く。新潟日報社は戦中のエピソードなどを募集する「#あちこちのすずさん」キャンペーンを展開した。トークイベントは、ガシマシネマでの上映に合わせて企画され、島内外からファンら約40人が参加した。

 片渕監督は...

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