砂浜の浸食でコンクリートがむき出しになった人魚像の台座(右奥)と緩傾斜護岸(手前)。昨年夏、この周辺は砂浜が広がっていた=上越市大潟区の鵜の浜海水浴場
砂浜の浸食でコンクリートがむき出しになった人魚像の台座(右奥)と緩傾斜護岸(手前)。昨年夏、この周辺は砂浜が広がっていた=上越市大潟区の鵜の浜海水浴場

 夏に海水浴客でにぎわう新潟県上越市大潟区の「鵜の浜海水浴場」が、急激な砂浜の浸食に直面している。1月下旬の高波や強風で一気に砂が削られたとみられ、東側(柿崎区側)の砂浜の約6割が消失。夏のレジャーシーズンを見据え、地元の観光関係者らは、この異常事態に気をもんでいる。3月25日に市や地元関係者が集まり、今後の対応を検討。市は海水浴場の位置を西側(直江津側)にずらすなどして、夏の海水浴シーズンに間に合わせたいとしている。

 鵜の浜海水浴場を担当する上越市柿崎区総合事務所によると、浸食はこの数年でじわじわと進んでいたが、今年1月27、28の両日、急激に砂が削られた。海水浴場として利用されてきた幅約1...

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