
強い浜風を受けながらも、かれんな花を咲かている大野亀のトビシマカンゾウ=30日、佐渡市願
新潟県佐渡市北端の景勝地、大野亀で、初夏の訪れを告げるトビシマカンゾウが見頃を迎えている。2024年は5月中旬の強風により、茎が折れたり、枯れたりする被害が一部あったが、かれんな黄色い花が海岸近くに咲き誇っている。
トビシマカンゾウはユリ科の多年草で、佐渡の他に山形県酒田市の飛島など限られた地域でしか咲かない希少種だ。大野亀は約50株100万本が群生しており、国内最大規模となっている。
近隣の観光施設「大野亀ロッジ」によると、今週末には満開を迎える見込み。24年は強風の影響を受けたものの、地元住民が続けてきた保護や植栽活動の成果により株が増え、例年並みの開花状況だという。6月中旬まで楽しめる...
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