葛見久賢氏
葛見久賢氏

 県内を代表する企業で今年、30〜40代の新社長が相次いで誕生した。人口減に伴う国内市場の縮小、デジタル化への対応など地方企業は大きな課題に直面する。先代からのバトンを受け、新しい発想で、自社だけでなく新潟の経済をどうリードしていくのか。抱負を聞いた。(4回続きの2)

<1>ブルボン・吉田匡慶社長

 スーパーウオロクを展開するウオロクホールディングス(新潟市中央区)の社長に6月に就任した葛見久賢氏(34)は創業家出身、2016年に亡くなった前々社長・葛見久則氏の長男だ。入社前は関東大手スーパーのヤオコー(埼玉県)で経験を積んだ。そのキャリアを店づくりに生かしながら、店舗拡大を目指す。

-物価高や少子高齢化が進行する中、近年の消費動向をどう見ますか。

 「商品単価が上昇しているが、来店頻度や買い上げ点数は減っており、消費者の財布のひもは固い。一方、...

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