
えちごトキめき鉄道の社長を退任し記者会見する鳥塚亮前社長=6月26日、上越市
えちごトキめき鉄道(新潟県上越市)の鳥塚亮社長(63)が6月26日の株主総会で退任し、3代目社長に前国土交通省北陸信越運輸局長の平井隆志氏(57)が就任した。2015年の開業以降、トップは2代続けて民間出身者だったが、官僚出身は初めて。利用客減などで厳しい経営環境が続く中、国とのパイプを生かして支援を引き出すなど、中長期的な経営安定を図る狙いがあるとみられる。
「間もなく開業10周年。次のステップに入る時だと判断した」。新たな人事案を決めた5月末の取締役会後、鳥塚氏はさっぱりした口調で理由を語った。
2019年の就任後、旧国鉄車両を購入して観光急行として活用したり、リゾート列車「雪月花」を使...
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