長岡向陵-中越 7回1死二、三塁から四球を選んでチャンスを広げた長岡向陵の主将、加藤祥汰=三条市パールスタ(写真映像部・永井隆司)
長岡向陵-中越 7回1死二、三塁から四球を選んでチャンスを広げた長岡向陵の主将、加藤祥汰=三条市パールスタ(写真映像部・永井隆司)
7回1死一塁、中越一走樋口優志の二盗を阻止する長岡向陵の遊撃手加藤永慈=三条パール金属スタジアム

 [長岡向陵2-9中越]力の差は見せつけられた。それでも、仲間とともに全力を出し切れた充実感が残った。長岡向陵は、昨年準優勝の中越に八回コールドで敗れたが、主将の加藤祥汰は言い切った。「楽しかった。熱い夏を過ごせた」

 7月10日、3点をリードされて迎えた五回の攻撃途中に雨で試合が中断。続きは11日に持ち越された。「中越に勝てたら学校のヒーローだ」。再開に向け、仲間とそう言い合って士気を高めていた。

 だが、夏の甲子園11回出場の中越は甘くなかった。再開後の攻撃は無得点に抑えられ、その裏、逆に3点を追加される苦しい展開。七回、長打に四球や犠打を絡めるなど2点を返す意地を見せたが、八回にさらに3点を...

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