佐渡金山に関する展示を見学する花角英世知事(左から2人目)と三重県の一見勝之知事(同3人目)=9月11日、佐渡市
佐渡金山に関する展示を見学する花角英世知事(左から2人目)と三重県の一見勝之知事(同3人目)=9月11日、佐渡市

 新潟県と三重県の施策や課題について両県知事が意見を交わす「新潟県・三重県知事懇談会」が9月11日、佐渡市で始まった。初日は花角英世知事と一見(いちみ)勝之知事が7月に世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。に登録された「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」を視察した。

 懇談会は三重県で初開催した2023年に続いて2回目。花角知事と一見知事が国土交通省の先輩、後輩だった縁で始まった。

 11日は佐渡金山のガイダンス施設である「きらりうむ佐渡」を訪れ、映像を交えて佐渡の鉱山採掘の歴史を学んだ。世界遺産登録が決定した後、入館者が約4割増えたことなどについても説明を受けた。その後、一見知事は江戸時代の坑道を公開する観光施設「史跡佐渡金山」にも...

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