
柏崎市役所
任期満了に伴う新潟県の柏崎市長選挙(柏崎市長選)=11月10日告示、17日投開票=で、柏崎市選挙管理委員会は10月7日、市役所で立候補予定者説明会を開いた。3選を目指して出馬を表明している現職の桜井雅浩市長(62)の陣営幹部と、共産党の関係者らが出席。共産側は「多くの市政課題がある中で、無競争というわけにはいかない」として、桜井氏への対抗馬擁立を模索していると明らかにした。
説明会に参加した共産の関係者は取材に、東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。の是非を巡る問題に加え、「人口減少などの課題への対応も市長選の争点になると考えている」と述べた。
ただ、共産側は...
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