政策を発表する桜井雅浩氏=10月5日、柏崎市
政策を発表する桜井雅浩氏=10月5日、柏崎市

 任期満了に伴う新潟県の柏崎市長選(11月10日告示、17日投開票)に向け、3選を目指す現職の桜井雅浩氏(62)が、東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。を含めたエネルギーの利活用や医療の充実など、11項目の主要政策を発表した。

 柏崎刈羽原発について、条件付きで再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。を容認する従来の姿勢を強調。再生可能エネルギーの利活用を進め、北海道から首都圏に再生エネの電気を送る海底直流送電の柏崎揚陸に「道筋を付ける」とした。

 運営母体のJA県厚生連が経営危機に陥っている柏崎総合医療センターの問題は、最優先課題とした。柏崎総合医療センターは柏崎刈羽地域の救急医療や周産期医療を支えているとして、「(厚生連病院が地域医療の中核を...

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