
まとまった数が水揚げされた佐渡の寒ブリ=12月9日、佐渡市春日
新潟県佐渡市の冬の味覚、寒ブリ漁が本格化している。12月9日は56匹と、今季初めてまとまった数が揚がった。近年は海水温が高い影響でブリの通るコースが変わっているとみられ、今季も定置網で1日数本程度しか揚がっていなかった。佐渡水産物地方卸売市場(佐渡市春日)では、脂の乗ったブリを競り落とそうと、威勢の良い声が響いた。
佐渡では、海水温の低下に伴って北海道沖から南下して佐渡沖に入るブリを、両津湾に仕掛けた大型の定置網で捕まえている。
佐渡水産物地方卸売市場によると、寒ブリの漁獲量(10〜2月)は、かつては500トン程度だったが、過去5年は平均244トン。2019年度の509トンが最高で、20年度249トン、21年度193トン、22年度162トン、23年度107トンと年々減少している。また、漁の最盛期は以前は12月だったが、近年は1月にずれ込んでいるという。
9日は市場に最大14・4キロをはじめとしたブリがずらりと並び、高いもので1キロ当たり...
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