
拉致事件などに関する情報提供を呼びかける懸垂幕=12月10日、新潟市中央区
政府の北朝鮮人権侵害問題啓発週間(12月10〜16日)に合わせ、新潟県警は10日、拉致事件1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。や拉致の疑いがある事案に関して情報提供を呼びかける懸垂幕を、県警本部に掲げた。
懸垂幕は高さ12・5メートル、幅1・2メートル。県警は各警察署でのポスター掲示やチラシの配布も行い、情報を募る。
県警は横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=ら3件の拉致事件を捜査している。また、拉致の可能性が排除できない44人についても調べている。...
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