長岡造形大に現れたイノシシ=10月、長岡市(長岡市提供)
長岡造形大に現れたイノシシ=10月、長岡市(長岡市提供)

 新潟県長岡市で今シーズン、イノシシの出没件数が過去最多となっている。記録が残る2016年度以降の最多は20年度の119件で、24年度は12月19日現在で既に204件に達している。全県的に頭数が増える中、昨冬は雪が少なく、冬越えして生き残った個体が多かったとみられる。雪が少なければ冬の間も活動し続ける可能性があり、市は警戒を呼びかける。

 県の資料によると、県内のイノシシの推定生息数(22年度)は約4万7千頭で増加傾向にある。長岡市によると、市内では川西地区(宮本、大積、関原)や寺泊、和島地域といった旧三島郡、小国地域での出没が多い。23年度はクマが民家近くで出没する事例が相次ぎ、人身被害も出た...

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