
長岡市鳥獣被害対策実施隊によるイノシシとシカの一斉捕獲の様子=2月、長岡市三島地域(長岡市提供)
新潟県長岡市は2024年度、鳥獣被害対策を強化する。イノシシやクマなど大型鳥獣の捕獲、駆除に必要となる猟銃の購入費の補助に踏み切る。昨年、市内ではクマの目撃情報が相次ぎ、栃尾地域ではけが人も出た。新補助制度を通し、駆除業務を担う市民ハンターの育成と確保につなげる。
鳥獣の捕獲、駆除を担う「長岡市鳥獣被害対策実施隊」に入ることなどを条件に、新たに猟銃を購入する費用の半額まで、上限15万円を補助する。24年度一般会計予算案に15人分の225万円を計上した。
「銃を撃てる人を確保しなければ、この先、大型の動物に対抗できなくなってしまう」。市鳥獣被害対策課の佐々木秀俊課長は立案の背景を説明する。
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