新潟地裁
新潟地裁

 同居する長女に頼まれてロープで絞殺したとして、嘱託殺人罪に問われた十日町市、農作業員の男(81)の判決公判が3月6日、新潟地裁であった。小林謙介裁判官は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。

 判決によると、被告の男は昨年11月4日、十日町市の作業小屋で、数百万円の借金などで悩み「死にたい」などと訴えていた長女=当時(54)=から頼まれ、長女の首をロープで絞めて死亡させた。

 小林裁判官は判決理由で、被告の男が長女を殺害後に自殺を図ったことに触れ、「(他に)現実的な手段を考慮することは可能で、心中を決意したのは早計」だと非難した。

 一方で、被告が高齢で経済力に限りがあり、将来を悲観...

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