新潟地裁
新潟地裁

 トンネル工事でじん肺を患ったのは安全配慮義務違反があったからだとして、新潟県の元作業員やその遺族計8人がゼネコン25社に患者1人当たり3300万円、計2億3100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が3月13日、新潟地裁であった。被告側は請求棄却を求める答弁書を提出。鈴木雄輔裁判長は和解による解決を目指すことを提案した。

 弁論では原告代表を務める南魚沼市の男性(74)が意見陳述。トンネル工事は「息苦しく、マスクを外さなければならないほどの重労働だった」と振り返り、「年数がたってもせきやたんが治まらず、(周囲には)若くして亡くなった人もいる。命あるうちに早期解決をお願いします」と訴えた。...

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