木製の扉が設置された百間排水口の樋門=20日、熊本県水俣市
木製の扉が設置された百間排水口の樋門=20日、熊本県水俣市

 水俣病熊本県で1956年に公式確認された病気で、その後、新潟県の阿賀野川流域でも集団発生した。毒性の強いメチル水銀を含む工場排水で汚染された魚介類を食べた人やその胎児が水銀中毒を発症し、亡くなった人も多い。症状は感覚障害や運動失調、視野狭窄(きょうさく)など。外見的な異常は現れずとも、手足のしびれや頭痛などに悩まされ続ける人もいる。の原因企業チッソがメチル水銀を含む工業排水を流していた「百間(ひゃっけん)排水口」(熊本県水俣市)に、逆流を防止する「樋門(ひもん)」の扉を設置したのを記念した式典が開かれた。市は2023年に...

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