自民党全敗の前回衆院選から一転、新潟県内5小選挙区は「高市旋風」に乗った自民が全議席を奪取する結果となった。県内の衆院全選挙区で自民が全勝するのは、自民が政権復帰した2012年以来。並み居るベテランの対立候補を下し、各陣営は歓喜に沸いた。一方、前回は自民の派閥裏金事件で攻勢を強め、全議席を埋めた立憲民主党出身の野党候補は完敗。急ごしらえで結党した中道改革連合は浸透せず、県内の政治風景は一夜で激変した。

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「高市旋風」新潟県内にも、自民が全5小選挙区で議席を奪取

◆西村智奈美さん、比例復活当選で支援者と喜び

復活当選確実の報が入り、支持者と抱き合う西村智奈美さん=9日午前0時ごろ、新潟市中央区笹口3

 中道前職の西村智奈美さん(59)=1区=は小選挙区では敗れたが、比例で復活当選を果たした。満面の笑みで支援者と固く抱き合い「天から与えられた1議席。日本と新潟の未来のために仕事をしていく」と力強く語った。

 小選挙区で落選確実の報が伝わると、約50人が詰めかけた新潟市中央区の事務所には落胆の声が広がった。西村さんは敗戦の弁を述べて一度は事務所を後にしたが、午後11時50分ごろ、比例復活の吉報が届くと事務所は「やったー」と歓喜に包まれた。西村さんは再び姿を見せ、喜びをかみしめた。

 突然の解散に加え、立民と公明が結成した中道の知名度不足もあって厳しい戦いを強いられた。解散前には緊急集会を開催して支持者に経緯を説明するなど対応に追われた。

 解散前に「冬の選挙に良い記憶はない」と語っていた西村さん。これまで小選挙区で敗れた2012年と14年の衆院選はいずれも12月で、真冬の決戦だった。

 選挙戦序盤には、佐渡市に入った際に凍った道で転倒し右手首を骨折するアクシデントも。それでもギプスをして各地域をくまなく回り、街頭演説を続けた。

 選挙戦では自民の裏金問題への批判を強めたが、高市早苗首相の人気もあって自民の逆風にさらされた。「超短期決戦で思い残すこともいろいろとあった」と振り返った西村さん。「チャンスを与えていただいた。しっかり働く」と8期目の決意を述べた。

◆菊田真紀子さん、陳謝から一転の「奇跡」の復活

比例復活当選が確実となり、ほっとした表情で支持者と握手する菊田真紀子さん=9日午前1時30分前、燕市東太田

 党副代表を務める中道前職の...

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