水俣病被害を訴える新潟市などの男女が、国と原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償などを求めた新潟水俣病第5次訴訟の控訴審第3回口頭弁論が15日、東京高裁(鹿子木(かのこぎ)康裁判長)であった。原告側は一審で否定された、国の責任の追及に関する証人の採用などを求めた。被告側から主張はなかった。

 原告側は弁論で、一審新潟地裁判決が国の責任を否定するとともに、一部原告を水俣病と認めなかったことについて、「誤りだ」と改めて批判。その上で、「ただすために十分な訴訟活動を行う」と強調した。国の責任を追及するために、規制権限を行使しなかった違法性などを指摘する環境法学の専門家を証人と...

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