新潟リハビリテーション大の学生らに講演した曽我ひとみさん=村上市上の山
新潟リハビリテーション大の学生らに講演した曽我ひとみさん=村上市上の山

 北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(66)=佐渡市=が14日、村上市の新潟リハビリテーション大学で講演した。拉致問題の風化や被害者家族の高齢化への懸念を示し、「一日も早く解決するため、皆さんの知恵と力をお貸しください」と呼びかけた。

 講演会は、県が主催した拉致問題啓発セミナーの一環として実施。リハビリテーション大の学生と村上看護専門学校の生徒ら計約110人が参加した。

 曽我さんは1978年8月、佐渡市内で拉致された。曽我さんは、日本に帰国するまでの24年間に及ぶ北朝鮮での生活を振り返り、「助けてくれることを願いつつ、過酷な環境に耐える時間が無限とも思える苦しさは、言葉では言い表せない壮絶...

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