クマを建物内に追い込み、猟銃で捕獲する訓練の参加者=25日、新発田市中央町5
クマを建物内に追い込み、猟銃で捕獲する訓練の参加者=25日、新発田市中央町5

 市街地に出没したクマなどへの発砲「緊急銃猟」が9月から自治体の判断で可能となる。これまで市街地での発砲は、人に危険が差し迫り警察官が命じた場合を除いて原則禁止だった。新制度導入で迅速に駆除する選択肢が増える一方で、責任を負う市町村からは戸惑いの声が上がる。

 県内各市町村が対応するマニュアル改定などの準備を進めており、新発田市では25日、クマの市街地出没を想定した訓練があった。

 国の指針によると、緊急銃猟は(1)人の生活圏に侵入または侵入する恐れが大きい(2)緊急性が認められる(3)銃猟以外の方法で的確かつ迅速に捕獲することが困難(4)安全性が確保されている-の四つの条件がそろって認められる。...

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