
イベントでコラボビールを紹介する髙橋ゆいさん=2024年9月、札幌市(髙橋さん提供)
好きな都市、心地が良い街を行き来しながら暮らす-。そんな新しい移住の形が生まれている。都市と地方、あるいは地方と地方それぞれに拠点を持つ「2拠点居住」だ。佐渡市は民間企業と手を組み、こうした関係人口を育てようとしている。年間の一定期間を佐渡で過ごし、働き、楽しむ人たちがいる。「半分佐渡もん」とでも呼びたくなるような暮らしぶりを垣間見た。
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地酒の魅力に気付かせてくれたのは佐渡だった。土地の個性を映す味と、酔いが広げる交流の輪。髙橋ゆいさん(25)は「地域の活性化に、お酒は欠かせない」と実感し、地元北海道で酒造りをする夢を抱く。佐渡では2拠点居住を推進する団体に加わり、...
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