帝京長岡-星稜 最後の打者を打ち取り、拳を天に掲げる帝京長岡のエース工藤壱朗=富山市民球場
帝京長岡-星稜 最後の打者を打ち取り、拳を天に掲げる帝京長岡のエース工藤壱朗=富山市民球場

 [帝京長岡2ー1星稜]最後の打者を三振に打ち取ると、拳を突き上げた。完投した帝京長岡の主戦工藤壱朗は「九回をしっかり抑えないと意味がないと思ったので攻めていった」と笑顔を見せた。

 先頭打者にいきなり二塁打を打たれるなど、八回まで毎回走者を背負った。それでも本塁を踏ませたのは四回のみ。終盤にかけて調子が上がった。

 1点リードで迎えた九回は「最後は3人で抑えて完全に相手を振り切ろう」。2死後、4番打者を迎えた場面では、145球目となる渾身(こんしん)の直球で空振り三振を奪い試合を締めた。

 六回のピンチは味方の併殺でしのぐなど、野手の支えもあった。6四死球を与えたこともあり「走者を出し過ぎたが、バ...

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