新潟地裁
新潟地裁

 水俣病被害を訴える新潟市などの男女が、国と原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償などを求めた新潟水俣病第5次訴訟の口頭弁論が23日、新潟地裁(鈴木雄輔裁判長)であった。原告団副団長で新潟市の60代男性が意見陳述し、提訴から約12年が経過して原告の高齢化が進む中で「私たちには時間がない。元気なうちの救済を」と早期の解決を訴えた。

 副団長の男性は、原告の平均年齢が75歳を超えているとし「病気などで裁判所に来られない人が多数いる。判決を受けずに亡くなった仲間もいて、さぞ無念だったと思う」と強調。6月に国会に提出され、継続審議となっている救済法案にも触れ「被害者救済の声は大き...

残り469文字(全文:769文字)