クマの駆除に向かう猟友会関係者ら=10月31日午後3時過ぎ、阿賀野市新保
クマの駆除に向かう猟友会関係者ら=10月31日午後3時過ぎ、阿賀野市新保

 10月31日、阿賀野市新保の建設会社にクマが約5時間にわたってとどまり、市の判断による緊急銃猟で捕獲された。麻酔銃を使った緊急銃猟は全国初。近くの学校が部活動をとりやめるなど、市民生活にも影響が及んだ。市や警察などは4日も警戒を続けた。

 「会社の前の庭にいた。倉庫に入ったのでシャッターを下ろした」

 クマが倉庫にとどまった建設会社「渡辺建設」社長の渡辺政利さん(45)はクマを目撃した時の様子を振り返った。

 体長0・5メートルほどのクマが付近に現れたのは31日午前10時ごろだった。「クマがいる」。会社の前に住む人が渡辺さんの母に伝えた。驚いた母は警察に通報。渡辺さんはシャッターを閉めた。別の階にいた5人の従業員は全員無事だった。

 警察や地元猟友会が警戒する中、...

残り1037文字(全文:1419文字)