10月にオープンした「まちなか+」の子育て広場。親子連れの和やかな声が響く=妙高市朝日町1
10月にオープンした「まちなか+」の子育て広場。親子連れの和やかな声が響く=妙高市朝日町1

 妙高市の城戸陽二市長(58)が就任から3年がたった。2022年に市職員から転身し初当選。「人口減少への挑戦」を掲げ、少子化対策に力を入れてきた。主要産業である観光は、外資系投資ファンドによる大型リゾート開発が計画される中、地域全体に効果を波及させるかが課題となっている。1期目の任期まで残り1年となり、城戸市政の3年間を点検した。(2回続きの1)

 親子連れの和やかな声が響く。妙高市の中心街に10月オープンした図書館などの複合施設「まちなか+(ぷらす)」。11月の平日午前、1階にある子育て広場で5組ほどの親子が絵本を読んだりおもちゃで遊んだりして過ごしていた。

 「まちなか+」は入村明前市長(78)時代に計画され、3年前の市長選で争点となり、後継指名された城戸市長は「建設推進」を掲げた。建設費22億1980万円を投じ、人口減が進む地域の「未来をつくる切り札」に位置づける。来館者は既に4万人を超え、市生涯学習課は「滑り出しは好調だ」とする。

 子育て広場には...

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