
花角英世知事が県議会に「信を問う」とした県議会12月定例会。県政野党会派が対決姿勢を強めている=2日、県議会
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働容認を表明した花角英世知事が「信を問う」手法に選んだ県議会12月定例会が2日、開会した。県議会で信任、不信任を問うことに県政野党は強く反発し対決姿勢を強めている。焦点は知事に対する不信任決議案を提出するか否かだが、自民党県議団が過半を占めており提出しても否決は必至だ。否決となれば議会が「信任」した格好にもなるため、慎重論が根強い。県政野党は存在感を示すことができるのか、正念場を迎えている。
「今後知事の職務を続けることについて、県議会の信任を得られるか、不信任とされるか判断を仰ぎたい」。2日の本会議の所信表明で、花角知事は自らの容認判断について県議会に「信を問う」形を示した。
花角知事はかねて県民の意思を確認する手法について「信を問う方法が最も明確で重い」とし、来年の知事選を想起させる説明を繰り返してきた。
県政野党で第2会派の未来にいがたと、第3会派のリベラル新潟の県議には「信を問う」手法に関し、県民投票や知事選を挙げる意見が目立つ。知事が県議会に「信を問う」ことに「納得できない」「他人任せ」と多くが反対の立場だ。
本会議後、未来の牧田正樹氏は「県議会に判断をお願いするのは丸投げされた感じで無責任だ」と語気を強めた。リベラルの杉井旬氏は「もともと職を賭して県民に信を問うと言っていたので、その通り県民に問うてほしい。議会に問うのは民意を反映したやり方ではない」と指弾した。
対決姿勢を鮮明にする両会派だが、花角知事への不信任決議案を提出するか否かを巡っては「相手(知事や自民)の...
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