漆山神社を参拝し、制作で扱う漆に感謝する職人たち=村上市蒲萄
漆山神社を参拝し、制作で扱う漆に感謝する職人たち=村上市蒲萄

 村上市の村上木彫堆朱(ついしゅ)など漆を扱う伝統的工芸品を制作する職人が、村上市蒲萄の漆山神社を参拝した。漆に感謝するとともに、技術の向上を祈願した。

 漆山神社は、漆液の産地の中心地だったことから名付けられたと伝えられる。村上木彫堆朱伝統工芸士会が「うるしの日」の11月13日に合わせ、毎年参拝している。

 今年は新潟・白根仏壇の産地からも職人が参加し、約10人が本殿に酒を供え、手を合わせた。蒲萄集落の住民が事前に境内を清掃して一行を迎えた。

 新潟仏壇組合の男性(55)は「漆がなくてはできない仕事。無事にこの仕事を続けられるよう願った」と話した。

...