南魚沼で冬を迎える時期に食べる「鯉汁」
南魚沼で冬を迎える時期に食べる「鯉汁」
南魚沼で冬を迎える時期に食べる「鯉汁」=南魚沼市門前

 二十四節気の「小雪」を過ぎ、豪雪地・魚沼地域には雪の便りが届き始めた。寒さが一層身に染みてきた。年末年始まで、あとひと月。慌ただしさが増す日常をスケッチした。

 「この味を待っていた。冬が来るなと感じる」。お椀(わん)のふたを取ると、湯気が立ち上り、ごろっとした鯉の身が見える。「1年ぶりだよ」と口に運び始めた。

 南魚沼市門前の和食店「和dining隠居」。近くに住む阿部ノリ子さん(72)らが鯉汁を堪能していた。

 南魚沼市では...

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