
フィギュアスケートの宇野昌磨さんらを育てた樋口美穂子さんが昨年、愛知県から新潟市に移住し、同市のMGC三菱ガス化学アイスアリーナを新たな拠点として活動している。移住からおよそ半年。アリーナの立地の良さもあって、海外から指導を希望する選手も訪れる。樋口さんは「スケートで新潟をにぎやかにしたい」と先を見据える。
名古屋市出身の樋口さんは元選手で、現役を引退後、指導者や振付師として活躍。愛知を拠点にフィギュアスケートクラブ「LYS」を設立し、自ら代表を務めてきた。
昨春、アメリカで海外選手を指導したことが転機になった。「自分の視野を広げたい。愛知から出て挑戦できることはあると感じた」。昨年5月、利用スケジュールを確保しやすいなど新潟の「MGC」が環境面で優れていることを知り、LYSの新たな拠点と位置づけた。
新潟に引っ越しし、愛知で指導していた小中学生4人とその家族らも、新潟の練習環境が気に入り移住。新たにコーチとなった1998年長野冬季五輪代表の田村岳斗さんとともに指導している。樋口さんは「愛知にいた時より練習量は増えた」と手応えを語る。
新潟に移住後、4人以外に県外から指導を仰ぎに訪れる選手がおり、アジア方面からの来訪予定も入っているという。「愛知にいた時はホテルが遠かったり、アリーナの空き具合が厳しかったりして受け入れにくかった。新潟は受け入れやすい」と満足している。
技術面だけではなく、人間的な成長を促すことを心がけ、初心者にも門戸を開いている。「フィギュアの競技人口を増やして、にぎやかにしていきたい。盛んになれば才能がある選手、上手な選手が出てくる」と展望した。
一方、県内ではミラノ・コルティナ冬季五輪切符を獲得した中井亜美(TOKIOインカラミ・新潟市出身)への注目度が高まっている。樋口さんは中井とはこれまで接点はないが、「集中力があり、勝負強い。ここぞというところで決める力があるという印象。メダルを取る実力は持っているのでは」と語った。
◆坂井輪中3年松本悠輝さん、国スポ予選トップ通過
より良い環境を求め、愛知から新潟市に拠点を移した樋口さんの教え子、14歳の松本悠輝さん(坂井輪中3年)は...










