玉川大学教育学部(東京都町田市/学長:小原一仁)の原田眞理教授が指導する臨床心理学ゼミでは、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響を受けた福島県双葉郡川内村との交流を継続し、地域の魅力発信と復興支援につながる教育活動に取り組んでいる。今回、同じく震災直後から川内村の復興支援を継続してきた東京都町田市内の飲食店「なまはげや」と共同で、川内村から直送された新鮮な食材を用い、学生たちの自由な発想を活かした「川内村新メニュー」を開発。同店にて3月11日(水)~4月11日(土)までの期間限定で提供する。


 原田ゼミでは、震災直後から学生が実際に川内村を訪問し、村長はじめ、村民の方々や児童生徒から震災後の歩みや復興に向けた想いを伺い、原発被害からの復興の難しさを実感してきた。放射線などの正しい知識も学び、誤った意見に出会った際に、学生一人ひとりが説明できるようにした。こうした現地での学びを基に、学生自身が地域資源を活かした企画を立案し、川内村の魅力を多くの人に伝える活動に取り組んでいる。

 その一つが、川内村の食材を活用したメニューの開発・提供である。ゼミ生は川内村産の農産物や特産品の特徴を調査し、安全で美味しい食材の魅力を引き出す料理を企画。玉川大学の学食などで期間限定メニューとして提供する「学食コラボ」企画を実施してきた。
 遠藤きのこ園の「ひたむき椎茸」などの特産食材や地元野菜を活用した料理を学生が考案し大学内で提供することで、学生や教職員に川内村の魅力を伝えるとともに、震災の記憶や復興の歩みを知る機会の創出にもつなげている。

 こうした取り組みの延長として、震災から15年を迎える今年3月11日より、東京都町田市の飲食店「なまはげや」において、学生が考案した「川内村新メニュー」を期間限定で提供する共同プロジェクトが実現した。
 同店は東日本大震災直後から、店内に募金箱を設置するとともに売上の一部を川内村観光協会へ寄付するなど、10年以上にわたり川内村との交流と復興支援を続けてきた。こうした背景のもと、川内村観光協会の仲介により、今回の原田ゼミとの連携が実現した。

 本プロジェクトでは、川内村から直送されるきのこや蕎麦などの食材を使用し、学生の自由な発想で考案した「川内村新メニュー」を期間限定で提供する。
 提供メニューには、遠藤きのこ園の椎茸を使用した椎茸の肉詰めや、かわうち高原そばを使ったきのこ蕎麦、川内村の味噌を使用した豆乳きのこドリアなどがあり、川内村の食材の魅力を都市部の飲食店から広く発信する機会となっている。

 この取り組みは、単なるメニュー開発にとどまらず、学生が地域社会の課題や魅力を学びながら、地域と都市、企業と大学を結ぶ実践的な教育活動として位置付けられている。また、震災直後から支援を続けてきた世代の取り組みを、15年経過した現在、大学生という次世代へと引き継ぎ、地域の魅力や復興への思いを社会へ発信していく新たな産学連携の形でもある。

 原田ゼミでは今後も川内村との交流を継続しながら、地域の食材や文化、自然環境などの魅力を学生の視点で発信する活動を通じて、震災の記憶の継承と地域振興への貢献を目指していく。
 これらの活動のなかで、2023年学校法人玉川学園と川内村は包括連携協定を締結している。

■玉川大学学生考案の「川内村メニュー」期間限定提供の概要
・場 所:なまはげや (東京都町田市能ヶ谷1-3-3)
・期 間:2026年3月11日(水)~2026年4月11日(土)
・提供メニュー【川内村 遠藤きのこ園の椎茸使用メニュー】
 ○椎茸の肉詰め
 ○かわうち高原そば使用 きのこ蕎麦
 ○豆乳きのこドリア 川内村味噌使用
 ○川内村 純米吟醸 歸宴
 ○naturadistill ジン など

(参考)福島県川内村について
 福島県双葉郡の中西部に位置する川内村は、村の大部分を山林が占める自然豊かな地域である。2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響により、一度は全村避難となった。しかし、2012年の帰村宣言以降、住人の帰還が進み、復興のフロントランナーと言われている。きれいな水に恵まれた川にはイワナが生息し、そばも特産品として知られている。また、国指定天然記念物である「モリアオガエル」の生息地としても知られている。

●なまはげや(Instagramアカウント)
 https://www.instagram.com/namahageyanamahageya/

●玉川大学 教育学部 臨床心理学ゼミ(原田眞理教授)
 https://www.tamagawa.ac.jp/education/seminar/clinical_psychology.html
・Instagramアカウント
 https://www.instagram.com/haradaseminar_tmgw/

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・玉川大学が12月13日に学生を対象とした講演会「東日本大震災を経験した方からのメッセージ」を開催 ― 被災者・支援者の双方の視点から語る(2018.12.10)
 https://www.u-presscenter.jp/article/76204

▼本件に関する問い合わせ先
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