俳優の菅野美穂、山時聡真が17日、都内で行われた映画『90メートル』(27日公開)チャリティ上映会に登壇した。それぞれの実母から手紙が届くサプライズで、2人は驚きながらも母からの思いを受け止め、互いに感謝の涙を流した。
本作は、釜山国際映画祭併設の国際共同製作企画マーケット「Asian Project Market 2024」で企画・脚本が高く評価され、ARRIアワードを受賞した注目作。山時&菅野がW主演を務め、難病を抱える母と、人生の岐路に立つ高校生の息子の揺るぎない愛を描く感動のヒューマンドラマ。
売り上げの一部が【一般社団法人 ヤングケアラー協会】へ寄付される今回の上映会。“親子の揺るぎない愛”をつづった本作にちなみ、トークイベントでは菅野・山時それぞれの実母からサプライズで手紙が届いた。
互いに互いの母からの手紙を代読すると、それぞれの母からのあたたかい想いに2人とも涙。山時は、来られないと言っていた母が会場にいてびっくりしたと話していたこともあり、母からの手紙に号泣。「小さい頃に学校の先生から怒られてすごく迷惑をかけたんです。でも俳優というお仕事で親孝行ができると思っていて。これからも俳優を続けて、たくさん親孝行したいと思います」と会場にいる母へ直接感謝を述べた。
山時への手紙を代読した際に号泣だった菅野は「どうやったらこんな息子さんに育つのか教えていただきたい!」とほほえみながら「母としての気持ちに、自分の気持ちが重なりました」と話す。そして自身の母へ「甘えがあって怒ってばかりだけど、育ててくれて感謝しています。私が働けているのは母が生きているからです。これからも長生きしてください」と思いを伝えた。ともに登場した中川駿監督も涙し、会場全体がほっこりした。
■菅野美穂の母からの手紙全文
美穂へ
芸能界という知らない世界に入り
こんなにも長い間お仕事が続くとは夢にも思っていませんでした。
人には言えない並たいていの苦労も多くあったかと思いますが、今迄続けてこれたのは、
会社、マネージャーさん、スタッフの皆様の助けがあり続けて来れたのだと思います。
今は子育て、お仕事と一番大変な時期ですが、
振り返ってみると一番大変な時が一番良かったと思える日が来るはずです。
健康第一でこれからも応援して下さる皆さんに愛される様な女優さんになって下さい。
■山時聡真の母からの手紙全文
山時 聡真様
小さい時のあなたは元気いっぱいでやんちゃな子で。
毎日、怪我をしたりしないか、
お友達と喧嘩をしはしないか、
とハラハラしていました。
幼稚園では教室に入ったら全員のお友達と話をするので、
なかなか席に辿り着けません、
とお便り帳に書かれた事もありました。
また、小学生の時も、おしゃべりしすぎて
給食が時間内に食べ終わらず居残りをしたり、
牛乳が飲めなくて初めて飲み切った日はみんなに拍手された、
と聞かされてびっくりした事もありました。
人見知りも全くしないので、
お姉ちゃんの授業参観では自分も一番後ろの席に座り、
ドリルをやったりして馴染んでいましたね。
そんなエンターテイナーな部分と、どこにでも溶け込める性格は、
今こういうお仕事をさせていただく中で役に立っているのかもしれません。
中学、高校ではお友達に恵まれて学校生活を謳歌していましたね。
バスケ部のキャプテンにもなり、試合に出たりもしていました。
私もママ応援団としてよく試合に行っていたので、
この映画のシーンは自分に重なるところがありました。
そして同時にこの頃からお仕事にも恵まれ、
限られた時間を工夫して過ごしていかなければならない状況になり、
急激に大人になっていったような気がします。
普通では考えられない華やかな経験の中で、
時にはこうやって沢山の皆様から応援していただいたり、
現場では色々とお世話をしていただいても自分を見失わないように、
常に謙虚でいるように、と声をかけて来ました。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
呪文の様に囁いてきましたね。
あなたの稲穂はまだまだ空っぽに近く、
これから沢山の努力と経験で少しずつ実がなっていく事でしょう。
その日を楽しみにしていますが、どうかこの言葉を忘れないで欲しいと思います。
また、私の好きな言葉のもう一つは「恩送り」です。
自分が受けた恩は忘れず必ず誰かに送ってあげてください。
それが結果として自分を成長させ、強くしてくれるはずです。
そして最大の願いはただ一つ。 健康に気をつけて自分の道を邁進してください。
それだけで十分です。
いつも、いつまでも応援しています。
母より












