県内で特殊詐欺被害が止まらない。2025年には犯人側が警察官をかたり、捜査などの名目で金をだまし取る「ニセ警察詐欺」が急増。従来より若い世代にも被害が広がっている。人の不安や依存心につけこむ卑劣な手口について専門家らに聞き、被害に遭わないための対策を探った。(報道部・本間希実)

 県内で25年、特殊詐欺被害は293件、被害総額は約14億5260万円(暫定値)に上った。被害総額の約7割を、ニセ警察詐欺によるものが占めた。

 被害者の年代別では、64歳以下の比率は25年が53・2%と、16年の39・8%から大きく増加=グラフ参照=。30代以下が約2割と、被害に遭うのが高齢者ばかりではなくなっている現状が浮かび上がる。

 ニセ警察詐欺には、なぜだまされやすいのか。「そこには巧妙な心理テクニックがある」と、立正大学心理学部の西田公昭教授(65)=社会心理学=は語る。

 およその手口はこうだ。...

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